Bespoke Trousers / Denim

名古屋オーダースーツ粋ブログを御覧頂き有難うございます。
お客様拘りのオーダーアイテムを御紹介します。
先日、2着のスーツを御紹介させて頂きましたS様の拘りアイテムVOL3をお送り致します。
今回の逸品はパンツ。それも、ウールではありませんよ!!
では、早速、参りましょう!!
ポイント① 生地セレクト
今回お選び頂きました生地は「デニム」。
ヘヴィーウエイトな14オンスの生地に洗いをかけたもので、クラシカルな趣を感じる通好みの素材です。
S様の拘りがビンビン伝わってくる、さすがの生地セレクトです!!


ポイント② 股上寸法の変更
今回のパンツは、デニム素材とはいえジーンズではありません。
ベースとなるのは、あくまでもクラシックなスラックスです。
ゆえに、エレガントさを注入するアレンジが必要です。
S様の選択は股上を1cm深く。
ややハイウエストに見せるという選択です。
ミラノコレクションを見ていても、パンツの股上は深くなる傾向にあります。
エレガントな中にも、モードな香りを漂わせるのがS様流です!!

ポイント③ ポケット位置の変更
ポイント②では、ハイウエストに見せる為に股上を深くしましたが、あまりに深すぎても不恰好です。
「股上を視覚的に深く見せる」裏技がポケット位置の変更です。
とはいえ、単純にポケットを上に移動させれば済むというものではありません。
あまりに上に動かし過ぎると、ポケットに手が入らなくなってしまいます。
S様と色々とお話し合いをさせて頂いた結果、ポケットの外側(パンツのサイドの縫い目側)のみを
移動させる事に。
ポケットが真横になってしまうと、格好悪いので細心の注意をはらい寸法を設定しました。


ポイント④ 裾幅を太く
ポイント②・③とクラシカルな趣の生地に、モードな香りを注入してきました。
仕上げはシルエットの調整です。
あまりにヒザからスソにかけて、テーパード(先細り)が強すぎると本気のモードパンツになってしまいます。
ここではあえて、スソ幅を太くしてこなれたスポーティーさを取り入れるのが大人の選択ですね!!
調整幅は1.9cm太く。

ポイント⑤ バックベルトの作成
スポーティーさを取り入れる最後のキモとして、バックベルトを作成しました。
生地の迫力に負けないよう、ややゴツ目のバックルをセレクト。
このパンツは、以前、S様に御注文を頂いたモデルがベースになっています。
ブログという限られた環境下で、全てをお伝えさせて頂くことは不可能ですが、
本当に多くの拘りが詰まっています。
粋ブログを御覧頂きました皆様に、少しでもオーダーの楽しみをお伝えさせて頂くことが出来れば幸いです。
S様、ブログ掲載に関しまして、快くご承諾を頂きまして本当に有難うございます。
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2009/02/23 Mon. 14:04 |
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