オーダースーツ K様拘りの逸品 [ARDIZZONE・アルティゾーネ]

名古屋オーダースーツ粋ブログを御覧頂き有難うございます。
お客様拘りのオーダースーツの御紹介。
今回は、今年らしい淡~いライトグレーのスーツを御紹介します。
ファッション大好きで洒落者のK様。
今回のこのスーツ、ナント春夏から構想を練り始めて仕上がった渾身の一着なんです。
お選び頂いた生地は、イタリアのARDIZZONE[アルティゾーネ]のウール×カシミアのサキソニーフラノ。
柔らかな風合いとヌメリ感が共存する何とも上品な素材です。
アルティゾーネ?? あまり聞きなれない生地メーカーですよね。
実はココ、なかなかスゴイメーカーなんです。
取引先は超一流メーカーのみに限定。
皆さんがご存知の有名ブランドの既製品は、アルティゾーネ製の生地なんですよ~。
K様がセレクトされたのは、私がイタリア出張の折、同社を訪問し購入してきたモノなんです。
K様は、春夏の時点でこの生地をキープされ、着々と準備を進めてこられたワケです。

「今まで以上にフィット感を高めつつ、着心地も良くしたい」というのが、K様から頂いたご要望。
御覧の通り、スリムな体型でいらっしゃるのですが、案外、脱ぐと凄いんです。(笑)
筋肉モリモリの二の腕をお持ちなので、タイトフィットにしすぎるとアームホールが窮屈になってしまうんです。
とは言え、無駄にゆとりを入れては、スタイリッシュなシルエットに仕上がりません。
さぁ~、どうしようかな・・・・・、散々悩んだ末、とった方法とは・・・
①アームホールを大きく
ここの調整は当然必要です。
アームホールのくりを大きくして、ゆとりを確保しました。
②ダキシワの調整
アームホールを大きくしたことで、脇の下部分にダキシワが出てしまうと予想。
腕の運動性を確保する為には、必要なゆとりですが、あまり余りすぎるのも不恰好です。
後身頃でダキの余りを削りました。
③バスト寸法の調整
ダキ分量を削った分、バストが小さくなってしまいます。
削った分量だけバストを前身頃で出してゆとりを確保しました。
④ジャケットのヒップツメ
タイトフィットとは、ウエストを詰める事ばかりではありません。
案外重要なのが、ヒップ分量を調整する事。
ウエストを細くしても、ヒップが大きいとAラインのようなシルエットになってしまいます。
それでは男の色気が醸し出せませんよね?
そんな訳で、今回の一着にもヒップツメを施しました。

ボタンは色っぽい光を放つシェルをチョイス。
そして、ベルトには、なんとクロコの赤!!
このベルトも、4月に開催した受注回でご注文を頂いたモノなんです。
勿論、秋冬のライトグレーのスーツに合わせる為に!!

裏地にはお茶目なドットをセレクト。
先ほどもお話しましたが、k様は脱ぐと凄いんです。(笑)
タイトフィットとは、一概に寸法を詰めることだけでは有りません。
細かな出し入れを行う事で、着心地を犠牲にすることなく理想のシルエットが手に入ります。
k様、いつも有難うございます。
その後、着心地は如何でしょうか。
ご愛用頂けますことを心より願っております。
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2010/11/21 Sun. 21:52 |
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