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粋 / Bespoke Tailor 

名古屋市東区のビスポークテーラーです。ナポリスタイルをベースに、クラシックを踏襲しつつ、モダンなスタイルをご提案します。

お客様拘りのスーツ M様<シルク混スーツ> 



名古屋オーダースーツ粋ブログを御覧頂き有難うございます。

お客様拘りの逸品の御紹介。今回は美しい光沢を放つM様のオーダースーツです。
今回のM様のご要望は、何ともおめでたいことに、ご自身の結婚式でお召しになられる一着をということです。

結婚式の新郎というと、主役の座を花嫁に奪われてしまうのが常ですよね?(笑)
「新婦を引き立てつつ、ご自身の装いにも確固たる拘りを詰め込む」、M様たってのご要望です。

「これは、何としてでもお役に立ちたい!!」、膨大な生地サンプルの中から、ある生地を見つけました。




生地セレクト


ご提案させて頂きましたのは、イタリア生地メーカー‘ZIGNONE‘ジニオネのウール×60%・シルク40%。
華やかな場に相応しい、シルバーベースの生地です。

この美しい光沢を御覧下さい!!
光沢生地として知られるシルクは、とっても染料が染みこみやすいんです。
故に、スーツとして仕上がった時に圧倒的な艶を生むんです。




サンプルからの大改造


生地の持つ妖艶さを一層引き立てる為には、スーツ自体のシルエットも重要です。
スタイリッシュな一着に仕上げる為に大改造の始まりです!!

①ラペル巾の変更
スーツの顔とも言うべきラペルの巾。全体の印象に大きな影響を与える箇所です。
全体をシャープに見せる為、サンプルから1cm細くしました。

②ウエストポイントの変更
現在のモードスーツは細い衿を強調すべく、ウエスト位置が下げられています。
M様の一着にも、ほんのりモードを注入する為にウエストポイントをちょっとだけ下にさせて頂きました。

③体型補正
筋肉質のM様。
訪米人のように胸廻りの筋肉が発達し、たくましい胸板をされています。
この胸のボリュームによって、衿が浮いてしまう事のないように細心の注意を払いました。

とは言え、単純にゆとりを入れれば良いと言う事でもありません。
スタイリッシュなタイトシルエットを構築することが大切です。
バストのゆとりを確保しつつ、タイトなシルエットを形成する為に施した補正とは・・・・。

●アームホールから前の寸法を出す
この補正は、簡単に言うと、ジャケットの前身の寸法のみを出すという事です。
胸板が厚い場合、ゆとりを確保しようとするとサイズUPせざるを得ません・・・・。
でも、それでは今時のタイトシルエットを形成できません。

要は、バストにさえゆとりが在れば事足りる訳です。
だから、ジャケットの前身だけを出せば胸のゆとりは確保できるということです。


●袖付けの角度を調整
皆さん、胸をはって姿勢を正してみて下さい。
どうですか??その状態の時って、腕が後ろに行ってしまいません??
分かり易く言うと、胸板が厚いという事はこういう事です。

腕が後方に振られていては、袖に不自然なシワが出てしまいます。
それを解消すべく、袖付けの角度を調整しました。


●背幅ツメ
腕が後ろに振られてしまうという事は、当然、背中にも余分なゆとりが出てしまいます。
バックスタイルをすっきりと見せる為、背幅を削りました。

背幅を削ってもバスト廻りにゆとりを持たせてあるので、胸がきつくなる心配はありません。



一世一代の大イベントでお召しになられるスーツは、このようにして作成させて頂きました。
少しでもお役に立つ事が出来たのであれば、こんなに嬉しいことは在りません。
M様、末永くお幸せに!!



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2009/10/28 Wed. 23:27 | trackback: -- | comment: -- | edit